文書構造に関する情報を加えたデータのあり方について

文書構造の情報を加えたデータ試行提供の背景と目的

AEMCからのデータ提供においては、可能な限り正確で使い勝手の良いデータ形式によるデータ提供が求められています。
現状、点訳・拡大・音声化等を行う上で合意しうる最もシンプルなデータ構成がテキストデータだと考えられますが、テキストデータを教科用特定図書等に変換し、教育現場で活用するためには、加工方法のスキルや教育現場での支援に関するノウハウが必要です。
そこで当機関では、従来のPDF形式、テキスト形式のデータに加え、文書構造に関する情報を加えたデータとしてEPUB形式での提供を試み、教科用特定図書等に変換し、教育現場で活用するプロセスの簡略化の可能性を模索したいと考えています。

以下に、そのEPUB形式の教科書デジタルデータ提供に関する概要をお知らせいたします。

EPUBとは

EPUB(イーパブ)は、電子書籍ファイルの一形式です。パソコン、スマートフォン、タブレット等、どのようなデバイスでも、EPUBビューアーをインストールすれば読むことができます。また、機器やビューアーの機能により、拡大・色の変換・音声読み上げ・ハイライトに対応することが可能です。さらに、EPUB編集ソフトを用いて、音声やルビを追加することが可能です。

AEMCが提供しているEPUBの仕様

再生機器のサイズや拡大率に合わせて文字送りが変わる、リフロー形式です。
画像を盛り込みます。
ページ番号を記載します。
見出しに関し、3段階までの構造化(マークアップ)を施します。
筆算を除く数式を、MathMLで記述します。
受け取ったEPUBデータは、必要に応じて、各団体でさらに加工することが可能です。
AEMCが提供予定の仕様で作成したEPUB形式のデジタルデータサンプルを、以下のURLにてご提供しております。

EPUB形式の書籍デジタルデータサンプル『ごんぎつね』

EPUBサンプル ダウンロード(423KB)

EPUB形式の教科書デジタルデータ加工・編集ツールについて

EPUB形式の教科書デジタルデータを加工・編集するためのツールに関する情報を紹介しているウェブサイトのリンク集です。

EPUB形式の教科書
デジタルデータ加工・編集ツール

 

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